シンデレラには····程遠い

···快斗の企み?


「ちょっと。
  快斗、どういう事?」
と、歩きながら訊ねる潤に。

「さぁ、俺にもわからないが。
潤、言葉、普段使いになってる。」
いつも冷静な潤が
言葉使いも忘れるほどだ。

まあ、俺自身も
驚いているが。

彼女、鈴香ちゃん
別段、美しいわけではない

細くて、華奢で
肌は真っ白で綺麗だったような

強いて言えば、
彼女の特徴的は、
猫目で······
二重だけ······

瞳は、透き通って綺麗だった。

初顔合わせをした時も
自分でいきなり送るとか····
わざわざ、運転手に車を回して
自ら運転する····とか。

元から、運転は好きな人だが
俺もだけど。

今までの兄には·····
藤堂・クラーク・絢斗には
あり得ない。

先日のお弁当も
鈴香ちゃんと行ったのだろう。

俺と潤に····お弁当·····ね。


快斗は、少し兄に意地悪を
してみようかと考えた。

これが、兄の逆鱗にふれるとも
思わずに······
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