ラヴシークレットルーム Ⅰ お医者さんとの不器用な恋
Reina's eye ケース1:人生のターニングポイント

【Reina's eye ケース1:人生のターニングポイント】





「高梨さん、ちょっといいかな?」


名古屋駅近くに立ち並ぶ高層ビル内にある貿易関係の商社に勤務している私。
高梨伶菜、25才。

突然、昼休みに人事課に呼び出された。


「忙しいところ、申し訳ないね。いや、忙しくはないよな。」

『・・・・・・』

「僕がなにを言いたいか、わかるよね?」

『・・・・・・』


何ですか?
わからないです

なんて人事部長に詰め寄る必要なんてない。


「我が社も、業績不振でね・・・解雇と自己都合退職、どっちがいい?」

だって私が悪いんだから・・・・


『お世話になりました。』

問いかけに答えることなく薄っぺらい御礼の言葉をさらりと返す私。


だって私が悪い
ここ3ヶ月、遅刻と無断欠勤を頻繁に繰り返してたんだから



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