危険なキミの溺愛
靴はあるし、家にはいるよね?


返事をしたくないだけかな。


そう思ったとき、湊の部屋から物音がした。



ドカッ。


ゴンゴン。


…え?


なにをやってるの?


何かが壁にぶつかるような音がしてる。


「どうしたの?」


やっぱり返事はなくて。


承諾もなく開けるのは気がひけるけど、思い切って湊の部屋のドアを開けた。


目の前には床に横たわっている湊の姿があった。



手を後ろに回し、なんだか苦しそうにもがいている。



「えっ…なになに!?どうしちゃったの?」



側に寄ると、手と足を紐のような物で縛られていることに気がついた。



どっ…どういうこと!?



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