冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした

        〜瑠生編〜

瑠「はぁ〜」


  車を走らせ先ほどの事を思い出しながら俺は心臓の音が止まらないことに焦り出していた。



瑠「なんだよ、さっきのあれ…反則だろ…」



  ピリリ〜


瑠「もしもし!」



?「?!な、なんだよ、なんか怒ってんのか?」



瑠「秀か、なんだよ」



  今電話してるのは飯田 秀(いいだ しゅう)夢咲学園の理事長


  高校の理事長をしてる俺たち漣学園の姉妹高



秀『色々ごたついててここにいる俺たちは応援に行けなかったんだよ、組員とかみんな大丈夫だったか?』




瑠「んん〜…なんとか」



秀『なんだその曖昧な返事』



瑠「色々あったんだよ」



秀『ふーん』



瑠「…な、なぁ」



秀『あー?』



瑠「胸が跳ねるってどんな時だ?」



秀『はぁ?!』



瑠「耳元ででけぇ声出すな!」



秀『悪りぃ…』



瑠「それで、どんな時だ!」




秀『それは恋だな!』



瑠「はぁ?!驚とかじゃなくて?」



秀『それもあるけど、急にこんなこと聞いたってことはまだドキドキ止まってねぇんだろ?』



瑠「それは、まあ、」



秀『だったらもう恋だろ!』



  この俺が?ガキに恋!?



瑠「ありえねぇ…」



秀『それで相手誰なんだよ!俺の知ってる女か?』



瑠「…泣き虫」




秀『はぁ?』



瑠「俺って惚れやすかったけ?」



秀『そんなの俺が知るかよ』



瑠「だよね〜」



秀『けど、本気になる前に引け、誰かに弱点が知られたらお前の好きな女狙われるぞ』



  そんなのわかってる、けど



瑠「遠目で見るのもだめか?」



秀『…遠目ぐらいならいいんじゃねぇか笑』



瑠「ありがとう笑お前に相談してよかったよ笑」




秀『おう笑』



  明日あいつに会うの楽しみになってきたな笑



         瑠生END
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