ホームズの子孫に嘘はつけない
甘いご褒美
ホームズさんはその日の夜から調査を開始した。部屋でパソコンをいじったり、外に出かけたりと忙しそうだ。

「ワトソン、調査に行くぞ!」

「わかった!」

ワトソン先生を連れ、今日もホームズさんは調査に行く。私は近所の人を家に呼んでお留守番。一人だと心配だと二人が言ったため。

「お気をつけて」

私がそう言うと、「早く帰るから」と二人は微笑み、私の頭を優しく撫でる。その温もりに安心した。

あれからもアーサーからメールが届いているけど、ホームズさんにワトソン先生、そしてレストレード警部にグレッグソン警部がいてくれるから恐怖はあまり感じなくなった。

ホームズさんとワトソン先生は私のことを心配して、メールが送られてくるたびに「大丈夫だからね」と安心させてくれる。レストレード警部とグレッグソン警部も家に顔を出してくれたり、「大丈夫か?」とメールを送ってくれたりする。

今日はビーフシチューを作ろう……。そう思いながら私は部屋へと戻った。
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