恋はオーロラの 下で
α. 孤独な山ガール
私は土屋ゆり香。

山歩きが趣味で

常に単独行動であった。

年の暮近く

つまりイブもクリスマスも当然独りで過ごしていた。

紅葉がすっかり終わり

冬支度の山は霜が降りるとわかっていたが

年内最後に軽くトレッキングに行ってみようと思った。

装備は完璧で即行できる状態である。

想定外の低温を覚悟した。

雪山用のゴアテックスのウエアを追加し

トレッキング用のキャップではなく

スキー用の帽子と

ポールを2本ザックに突っ込んだ。

「よし。」

初雪で白く覆われる前に登るなら今だ。

この寒さで登山客はかなり減っているはず。

各充電もばっちり済ませて

目覚まし時計をセットした。

さらに山は乾燥しているので

就寝前のスキンケアも入念に施した。

また、睡眠はしっかり取るべきである。


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