大和物語をご存知ですか?平安時代前期の「姥捨て」を綴ったもの。それを私流にアレンジしてみました…。
みなさんは講談を聞いたことがありますか?浪曲や落語とともに「語りもの」における日本の芸能を代表するものです。張り扇を打ち鳴らしながら「…さても五条の橋の上、牛若丸は跳び退いて…」などと名調子で語る講談は昔はとても人気があったのです。しかし戦後においては軍国主義を助長させたものなどとして敬遠され、また映画など他の娯楽に押されて、それこそいまは「姥捨て」のような塩梅となっている次第。しかし講談師や原作者の言霊と意がこもった講談は、その内容によっては深く胸にひびき、いつまでも心に残るものと、あいなるやも知れません。なくしてはならない日本の芸能に、お若いみなさん、一時でも親しんでみてください。

あらすじ

西暦770年頃の九州は大宰府、近郷の大野の里に一人わび住まいをしている老婆山科則子。かつてかの大伴旅人の女房を務めていたとは思えないほどの落ちぶれよう。ある晩のこと、その則子の庵に旅人の息子で、今は大宰府少弐の位にある大伴家持が訪ねてまいります。少年の頃まで則子に乳母として育てられていた家持は則子を母のように思っていて、大和朝からの緊急の帰京命令に際して則子を伴うべく、説得に来たのですが…

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これは講談!  名調子!  張り扇一擲!  姨捨ですよ…  奈良時代です  大伴家持  九州大野の里  か、感動もの