逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
嬉しい告白
彼の暴露話を聞いて絶句した。

「私の事知ってたの?しかも高3って、何年前?
言われてみると、そんな話ししたような…。

だから、会話に既視感があって…。

うそ、信じられない。。。」


なんか、聞いてて恥ずかしくなる。

「まだ、幼かったよね。ほんと天使かと思ったよ。
すごく儚い感じ、それでいて、芯が強い。」

「なのに、なんで平野芽衣には気づかなかったの? 興味なかった?
もし、平野芽衣の方だったら好きになった?」

「もちろん九条芽衣が好きでアプローチしてたけど、平野芽衣さんの働きぶりは気に入ってた。
電話でも親切だったし、変に媚びても来ない。
やるべき事はきちんとやってくれてたし、ピンチを助けてくれた。
それが芽衣と分かったとき、合点がいったし、むしろ平野芽衣も含めてやっぱり芽衣が好きだった。

今思えば、平野芽衣は芽衣だって思うよ。
会社で地味にしてても所作が綺麗で、うどんをあんなに綺麗に食べるのは芽衣だからだ。
むしろ、地味にしてくれてて良かった。普段の芽衣で会社にいたら、他から誘われて、オレの出る幕なかったかもしれないし。」

「ふふふ。すごいや、ほんと。なんか、知らないところで見られてたなんて恥ずかしい。」

「引いた?」
心配そうに見つめる。
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