逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
旅立ち
一週間後、空港。

蓮さんが見送りに来てくれた。

「ニューヨークなんてすぐだ。直行便だってあるし、一日何便もでてる。
いつでも帰りたくなったら帰っておいで。
オレがいるし?」

「うん。そうする。」

「酒の飲み過ぎには気をつけて。日本と違うからな。
お腹も気をつけて。水が違うからな。
肉も気をつけて。量がハンパないからな。
それから…。」

「なんか、お父さんみたい。
そんな、心配?」

「……心配だ。でも頑張りたいんだろ?やるだけやってこい!
ってか、今日は無礼講ハグさせて…。」

ギュッーと抱きしめられて、うれしかった。

「あー公約違反。じゃ、私も。」
ギュッっと背中へ手を回し、蓮さんの頬にキスした。

びっくり顔の蓮さんに、耳元で囁いた。

「早く認めてもらってね!おばあちゃんになっちゃうから。大好き。」

そう言い残して、搭乗ゲートをくぐった。
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