見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
(そうよね。あんなに仲よさそうに会話してたんだもん。私がいない方が、ゆっくり喋れるでしょ)


お邪魔虫は退散…とばかりに歩き出す。
今夜は副社長とゆっくり話ができると思っていたのに、こんな結果になるなんて。


(上手くいかないな…)


まるで元旦に引いた「凶」のおみくじの結果と同じだ…と思いながら溜息をこぼす。


さっきまで繋がれていた右手はスースーと冷たく、胸の奥にも同じ風が吹いているみたいな気がして、泣きそうな気分になりながら、自分の部屋へと急いで帰った……。



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