見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
ジェラシー・バレンタイン
月曜日の朝、いつもより早く出社してデスクに着いた。

皆より一足早く出社した理由は、金曜日の行事の後、副社長と一緒に逃げ出して、二人だけの打ち上げをしてしまったからだ。


それを知る人達に、あれこれ質問されたらどうしよう…と思う気持ちが胸にあった。
いつからそういう関係なの!?と詰問されたら、どう言おうかとまだ悩んでいる。


それと、あれだけモテる副社長に執心している女性達からの嫌がらせも始まるのではないか…と危惧もしている。
以前、同じ様な目に遭い、悩んで休職したことがある社員の相談を受けてきたこともあったから。


もしも、自分が同じ目に遭えば、その時は誰に相談すればいいのだろう。
メンタルケア担当は私一人で、まだ後任者もいない。

せめてもう一人、自分と同じような仕事をしてくれる人がいればいいのに…と思うが、現段階では思い当たる人もない。


頬杖をついたまま、ぼんやりと考え事をした。

金曜日の夜、副社長からも同じことを言われた___。





「仕事を任せられる人間はいないのか?」


カフェを出た後、歩きながら急に問われて言葉に詰まった。


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