見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
おまけ;社員旅行は彼の独占欲に満たされて
指輪も合鍵も渡した彼女と一緒に住み始めて二ヶ月月近く、残るはきちんとプロポーズをして、今度こそ俺だけのものにしたい…と思っているのだが___。



「浮かない顔つきですね」


堂本にそう言われ、ハッと我に戻り相手の顔を見た。


「同棲を始められて順風満帆ではなかったのですか?」


降り出しそうな空模様が見える窓辺に立つ彼は、窺うような眼差しを向けてそう訊いた。


「もしや、早速喧嘩でもしましたか?」


そりゃいけませんね、とワクワクしているような笑みを浮かべ、謝るなら早い方がいいですよ…と要らないアドバイスをしてくる。


「別に、喧嘩などしていない」


至って順調だ…と素っ気なく言い返せば、それはそれで、「いけませんね」とまた言う。


「同棲を始めた頃って何かと衝突が多いものじゃないですか。それが喧嘩もしてないなんて、コミュニケーション不足とかじゃないですよね?」


カチンと感に触るようなことを言い出し、流石に聞き流せずに応戦した。


「そんな事はない。要らない心配をするな」

「ですが、いずれ結婚されるんでしょう。だったら喧嘩するのも今のうちですよ」


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