始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
夢みたいで恥ずかしい同居生活
『ここ。穂乃果の部屋だから、好きに使って』


そう言って案内してくれたのは、高層マンションの最上階の一室。


一体どれくらいの広さなの?


私が住んでたマンションの何倍もあるリビング。


大きなソファに、豪華なテーブル。


スタイリッシュでオシャレ過ぎる内装。


先輩は、ひとつの部屋を私のために用意してくれていた。


ベッドもフワフワで、カーテンや置いてある家具の一つ一つのセレブ感に圧倒されながら、私は、恐る恐る聞いた。


『あの…ここに住むんですか?』


『ああ、穂乃果の好きなように使えばいい。とにかく、何一つ遠慮することはない』


こんな扱い…まるでお姫様だよ…


私にはもったいない。


『食事は、帰りが遅いから、毎日外食かデリバリーだけどいいか?』


『あ…はい。私、あんまり料理得意じゃなくてすみません…』
< 28 / 230 >

この作品をシェア

pagetop