始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
歓迎会はちょっと危険な香り
やっと終業時間が来た。


今日は早々に切り上げ、みんなそれぞれに歩いて歓迎会の店に向かった。


割と近くなんだ…すごくオシャレな居酒屋だな。


初めて来たお店だけど、雰囲気が良くて気に入った。


広めの個室には、低めのテーブルを囲むように、ソファが置かれている。


みんな、お腹も空いてるみたいで、いきなりドリンクと料理を急いで注文している。


確かに、私も…お腹空いたな…


悠人は、ちょっと遅れてて、まだ来ていない。


『穂乃果さん、何飲みます?』


輝くんが、聞いてくれた。


まだみんなに慣れきってない私は、あまり積極的になれずにいた。


そんな私のことを気遣ってくれてるんだろう。


有難い…


とりあえず、みんなに合わせてお酒を注文した。


悠人はまだ来ないから、先に乾杯を済ませ、来た料理を食べ始めた。


先に始めることは、輝くんが、悠人に了解をもらってるらしい。


しっかりしてるな、若いのに…
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