彼と彼女の甘い秘めごと
野木先生の課題は無事に終わらせることができた。
あれからもう一度時間をとってじっくり高見くんに質問攻めしたら、なんと彼は帰国子女であることをさらっと言ってのけた。
姉がいることのほかに、なんと父親の職業も同じで、シイタケが苦手ということも共通していると分かって。
…普段は凛と大人な感じなのにシイタケ苦手なのかよとめちゃくちゃいじられた。
…悔しいけど本当に食べられないから何も言えなかった。
「白石さんシイタケ苦手なくせに」
「それは高見くんも同じでしょう」
「俺はしめじなら食える!」
「わたしもマイタケはいけるっ」
…主に、こんなしょうもない話しかしてないのだけれど。