雨のリフレイン

期限付きの関係



母は、点滴を受けてから帰宅した。
だが、かなり疲れたようで、すぐに床についてしまう。

「柊子、ごめんね。寝てれば大丈夫だから。
二人でお祝いのご飯、行ってきて?」

今日は、柊子の卒業祝いの為、信子のお気に入りのフレンチレストランを予約していたのだ。

「でも…急に悪くなったりしたら」
「大丈夫。疲れただけだし。静かに寝ていたいの。苦しくなったら電話するから。
せっかく個室をリザーブしてあるのに、勿体無いわ。行ってきて。洸平くん、私の分も柊子のお祝いよろしくね?」



母のことは心配だが、追い出されるように洸平と柊子はレストランに行くことになった。




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