雨のリフレイン

リフレイン



やっと退院の許可を得て、柊子が名古屋の三浦家に来れたのは、事故から10日も経ってからだった。

「お母さん、心配かけてごめんなさい」
「無事で、本当に良かったわ!洸平くんから大丈夫って連絡受けてたけど、やっぱり元気な姿を見て、やっと安心できた」

母の目に浮かぶ涙を見て、柊子も胸が詰まる。

「うん。私は大丈夫。お母さんも大丈夫?」
「えぇ。お二人がすごく良くしてくれた。團先生の処方してくれたお薬、良く効くの」

思いの外、元気そうな母の様子に安心しながら、久しぶりに母とおしゃべりを楽しむ。
そんな二人の様子を再び間近で見ることが出来て、洸平もなんだか胸が熱くなる。

これこそ、洸平の思う理想的な親子の姿。この二人と家族になれた事は本当にうれしい。


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