恋を拗らせている。
3.1ヶ月後の告白
「あのさ弥那、





1ヶ月前のこと、なかったことにして」



「……へ」



ポタポタと涙を流して、それでも飽き足らず、大きな目に涙をたくさんためる。
俺は精一杯ノートに向かって手を伸ばす弥那を抱きしめた。



「ごめん、自分勝手でごめん。
弥那は俺じゃなくて瑞李のことが好きなんだって、ずっと思ってた。
だから、フった。弥那も止めなかったから、そういうことなんだって思ってた。
でも違った、ごめん。


俺、フった後も弥那のことばっか考えてて、諦められなくて、未練たらたらで。



俺、弥那にフラれるのが怖かったんだよ、だからなんともないフリしてフって、諦めた顔して平然としてて。



全然、そんなことなかったよ。



弥那、ごめんほんと。
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