蘭蝶 短編集
弱めるのも忘れて殺気を出しまくる



「な、なんだよ」



『黙れよ。って言ってんだよ。聞こえなかったか?』



ひぃっと情けない声をあげる男たち



『…てめぇらは何してたんだ?あ?』



殺気垂れ流しのまま睨めばまたひぃっ男が腰を抜かして下がる。



まあ、大体状況見りゃ分かる。強姦しようとしてたんだろうな…。



女は尋常じゃないぐらい震えてて可哀想になるほどだ…。まぁ、女の顔は裏路地が暗いせいで全くわからないが。



『っち…』



「お、おい、こいつ、蝶華の…」



「ま、マジかよ、に、逃げるぞ」



『逃がすと思ってんのか、よっと』



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