エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~
エピローグ
幼稚園が春休みに入った三月下旬。

桜の花が咲き誇る頃に、私たちは結婚式を挙げることになった。


フルオーダーは間にあわなかったが、ブランピュールの極上のドレスを纏い、控室で宏希さんを待つ。

今日は和宏もおめかしをして、蝶ネクタイなんて付けちゃって……。

先ほどドレスを着る前に会ったが、何度も自分の姿を鏡に映して一人前にポーズをとっているので噴き出しそうになった。

今は母が面倒を見てくれている。


準備が整った頃、白いフロックコートに身を包んだ宏希さんが入ってきた。


「忍……。本当にきれいだ」


目を細めて吐き出すように言う彼に穴が開くほどの勢いで見つめられて、照れくさくてたまらない。


「ありがとう、ございます」


なんでも着こなす彼には敵わないのに。


「長い間待たせてごめん。その分、幸せを何倍にしても返すつもりだから」
「はい」


化粧が崩れるので泣いてはいけないのに、熱い感情がこみ上げてきて瞳が潤む。

彼と和宏と三人で、幸せになる。
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