読モのSENAちゃん★


大塚家は少し郊外に今年家を建てた
もちろん注文住宅

最寄り駅からはゆっくり歩いて1時間
父親は天文学者で大学教授

家のベランダは広くて当然星を見るために設計されたが春から転勤になり単身赴任になった


2階から星矢(せいや)が下りてくる

大塚家は階段を下りる途中に2つに分かれるように設計されていて、ガレージに下りる階段とリビングダイニングに下りる階段がある

ダイニングに母親がいた

「母さん、今週の土曜日に友達と遊ぶ」

「泊まるの?」

「母さんがOKを出してくれたら何人かは泊まるかも」

「そうねぇ、日曜日に星波(せな)が仕事だから星波が1人で仕事に行くならいいわよ」

「……仕事か、わかった」


星矢は階段下から星波を呼ぶ

「星波〜下りてこいよ」

「は〜い」

2階から星波が下りてきた

「なぁに?」

「土曜日に友達を呼んでいいか?」

「またぁ?……で?お泊まりするから仕事に1人で行けって事?」

「さすが!星波は俺の考えがやっぱわかるんだな、双子あるあるだな(笑)」


星矢はニコニコして星波の頭をなでる

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