愛は惜しみなく与う④
新と皐月
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「あ、久しぶり!」

駅で少し大きな荷物を持った皐月がいた。
いつぶりだろうか、会うのは


慧くん、朔くん!そう言い駆け寄ってきた

新の彼女の皐月
1年ほど新と付き合ってから、引っ越してしまった

元から決まってたことだったけど、当時は少しみんな悩んだ

いじめが原因なんじゃないのかなって

俺は皐月を新に紹介された時、正直びっくりした。自分がまともな恋愛をしてないからかもしれないが、特定の人と付き合うんだ。そう驚いた

だって案の定

すごく大変そうだったから


皐月を守るのは、大変だった
女の子ってすごい怖いからさ。

いじめも最初は気付けなかった


そこまでして付き合うのか。そう思ってしまったこともある。
でも、皐月は健気で、一歩下がって周りを見ることができる女の子だった


烈火の喧嘩にも口は出さない
俺たちに媚びることもない
ただ本当に


2人は好きあってるんだなと、理解できた


俺は新が好きだから
その新が守りたいと言った人だから。

そう思った時から皐月とは仲良くなった
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