愛は惜しみなく与う④
好きと好き
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「わぁ!大っきい家だね」


玄関で皐月ちゃんの声が。
昨晩は家に帰る前に新の家に寄って、皐月ちゃんと新にあって来た。

データももう無いし、大丈夫

ありがとうとごめんねを繰り返す皐月ちゃん。
ま、自分が怖い思いや、嫌な思いしてるんやし、あたしにも何かあったらどうしようって不安やったんやろな


今となれば着いて行ったんが正しいか分からへんけど、加古も、あの変な女達も、もう絡んでこないはず


思う存分、いちゃついてくれ!!!


そして今日のお昼前に2人が家に来た。

あたしはというと、朝っぱらからおもてなしのために、必死や


「前日に掃除したじゃん。なんで今日もやんだよ。寝かせろよ」

「寝るなら出てって!!!!」


床でゴロゴロ転がる朔を蹴飛ばす

いってぇと脇腹を抑えて丸まったが、注意したんは3回目やし。蹴られても仕方がないよな?


「杏!この皿でいいか?」

「うん、それで!あとサラダはこっちな?」


いっぱい料理を使った。響も慧も手伝ってくれるし!助かるわ
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