再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
6.何があろうとも…
~松嶋菜莉side~

「明けましておめでとうごさいます。」

「おー。おめでとう。」

「どうだったー?ゆっくりできたー?」

「太ったよー俺ー。」

正月明けのオフィス。

「おまえら…仲良く出勤かよ?」

フロアに入ったところで、先輩にバシッと背中を叩かれてる翔くん。

「明けましておめでとうごさいまーす。」

それに対しては何も返さず挨拶してる。

「おめでとうごさいます。」

わたしも無難に挨拶し、席についた。

正月明けは仕事が忙しい。
みんな正月ボケした頭で必死でフル稼働。

雑談してる余裕なんてなくて、ようやく昼休み、麻美と一息つきながら、今日はポパイに出た。

「ふぅー。やっと頭の感覚戻ってきた感じ?」

「うん。わたしまだかも…」

「だね…久しぶりのポパイも美味しいね。」

「うん。」

「それにしてもさー。すごいねー。久世さんって。」

「って?」

わたしは久々ポパイの唐揚げを頬張った。
おいしい…。

「愛されてる。菜莉。うらやまし。」

「そうかな?」

< 186 / 262 >

この作品をシェア

pagetop