一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
13,もう私の心配はしなくていいよ
お風呂からあがってリビングに行くと、照明を暗くして、ソファにゴロンと寝そべった。
今日は匡が福岡に行ってしまったから、昼間はクリスマスプレゼントを買いに行き、両親と兄の分は発送してもらった。
午後からは家族に手紙を書いて、着なくなった秋服を整理した。
服を捨てようかと思ったけれども、結局実家に自分宛てに年末着指定で家族への手紙と一緒に送ることにした。
年末もまだ生きてるかもって思いたいのかも。
もう数日しかここにいないから荷物もスッキリ。
今日匡がいなくてホッとしつつも、寂しく思う。
昨日ラブホのキスの件を持ち出された時は、心臓が止まりそうだった。
その上、キスまでされて私の頭の中はパニック状態。
まさか起きていたなんて……。しかも、三ヶ月近く経ってから言うなんて匡も意地悪だ。すっかり油断していた。
『悪戯心』と咄嗟に嘘をついてしまったけど、彼が信じるとは思えない。
絶対に今日深く追及されると戦々恐々としていたのに、匡が出かけることになって安堵したのだ。
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