白雪姫に極甘な毒リンゴを 2 (十環の初恋編)
高校受験の面接
☆中3 一颯side☆


「あなたをこの学園に
 入学させる気はないわ。

 だって、30年前に私を振った男に
 そっくりだから」


 耳を疑うような言葉が
 俺の脳を一瞬でマヒさせた。


 モデルのような整った顔立ちの
 美魔女アラフィフ学園長は
 自分の放った言葉の罪意識は
 全くないらしい。



「私もね
 もったいないと思うのよ、心から。

 赤城くんは
 昨日の入試の学科試験もトップだったし
 芸能人でもおかしくないルックスに
 ファッションセンスでしょ。

 本当だったらね
 特待生として
 学費を免除しちゃいたいくらいなのよ」


 だったら俺を入れてくれよ

 この高校に

 
 そんな思いを込めて
 学園長を見つめてみた。


 だが
 俺の冷ややかな視線なんて全く気にも留めず
 学園長は背もたれのある
 高級そうな椅子に座り
 優雅にハーブティーを飲んでいる。

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