ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来


一旦、抑えられた生殺し状態
真っ赤な顔して俺を欲しがる伶菜のせいで、むくむくと再び沸き立つ欲望
でも、もう抑える必要はない

そう思った俺はベッドの上で正座したままだった伶菜を押し倒す。

その反動なのか、伶菜の胸を覆っていたバスタオルが少し下へズレた。
そのせいか恥ずかしそうに俺を見上げる伶菜。

透き通るような白い肌
くりくりとした大きな瞳
桜色の小さな唇
胸から腰のくびれにかけて整っているボディライン

なんにも恥ずかしがる必要なんてない

『さっきみたいにもうイヤとは言わせない。』

俺も内面に隠していた欲望を曝け出す

だから

『俺についてこれる?』

お前も内に秘めているモノを曝け出せ

めいいっぱい
思う存分に
とことん
嫌という程

お前の内に秘めているモノ全てを
曝け出してみろ


『伶菜、今度こそ・・・ついて来いな。』


そいつらの全てを
俺が受け止めてやるから・・・・


伶菜を言葉で煽りながら、頬に首筋にキスを落としていた俺。

そろそろ唇にも落とそうか・・・・そう思いながら、彼女の唇に自分の唇を寄せようかと思っていたその時。

伶菜が俺の首に両手を引っ掛け、それを強く引き寄せ、その勢いのまま、唇を重ねた。

俺が彼女の ”恥ずかしい” という理性を外そうとしていたのに、あっという間に形勢逆転。


かろうじてひっかかっていた俺の理性という名の(たが)
それが彼女のその行動によっていとも簡単に外された。


もう遠慮とかなんかしない

俺の知らない彼女
彼女の知らない俺
快楽の波に揉まれながら
お互いにそれらを全て曝け出してしまえ

理性が消えた俺は、その世界に伶菜を引き込むように、キスを重ね、それをどんどん深くしていこうとしていたその時。




ブーン、ブーン、ブーン、ブーン、ブーン・・・


さっきからずっと放置したままだった俺の携帯電話が再び激しく振動し始めた。



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