恋人は社長令嬢
恋人は社長令嬢
瞬と梨々香は、急いで社長室の前へと、やってきた。

「瞬!」

既に来ていた、至と合流。

「1時間も経つのに、まだ出てこないんだ。」

「何、話してんのかな。」

瞬と至は、本当に那々香を心配している。


「心配ないと思うよ。」

梨々香は、横から意見を言う。

「何で梨々香が分かるんだよ。」

「だって、い……」

いつもの事だと言ったら、今度は自分がヤバい。

「…何かあったら、中から音がするはずでしょ?」

「それもそうか。」

普通に会話をしている瞬と梨々香。

それを不思議そうに、見つめる至。

「…なあ。」

「ん?」

「誰、その子。」

ゆっくり梨々香を見る瞬。


「ああ!ハハハッ!俺の彼女。」

「梨々香です♪よろしくお願いしま~す。」

梨々香も手を上げて、挨拶だ。

「俺は、矢口至。こちらこそよろしく、梨々香ちゃん。」

挨拶を終えた至が、ふと、ある事に気が付いた。
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