恋を知らない花~初恋~
7
真中さんも一緒…
顔を合わせないようにって言ってひと月しか経ってないのに…

「岩崎さんはこないよ。お前が嫌なら断ってくれてもいいよ。真中さんは是非って言ってたし、あとはお前に任せる。」

是非って…
はぁ…会うのは気まずいし、真中さんも本当は嫌だろうな…
ただ、城戸課長には挨拶もせず交代だったからなぁ。

「私これからまた横山課長の所で研修なんです。たぶん遅くなるので少し顔を出す形でもいいですか?まだ明日提出のレポートもあるし…」

「あぁ、わかった。城戸さんには急な人事でとは言ってあるけどやはり挨拶なしはと気になってたんだ。嫌な思いしたのに悪いな。助かるよ。詳細は青木に任せてるからあいつに連絡させるよ。」

「わかりました。では、そう言うことでまた人事部に籠もりますので不在にします。」

「わかった。あと少し、頑張れよ。」

あと少し…2週間もすれば新人が沢山入社してくる。
それまでに研修をこなさなければ。

色んな部署から1名ずつが集まり研修を受けている。
決して私ひとりじゃないから頑張れることもある。
その日もやはり予想通り20時過ぎてようやく解放された。

会社を出ると青木くんに電話をした。
お店の場所などは聞いていたけど遅くなったからもう2次会へって話してるかもしれない。

青木くんはなかなか電話に出なくて結局村田課長に電話をかけ直した。
課長はすぐに出てくれた。まだお店でゆっくりしてるらしくそちらに合流することになった。
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