病院嫌いなナース
車を降りて立ち上がった瞬間、やっぱりダメだった。足に力が入らなくて、目の前がぐらっとした。


中「ったく。これのどこが歩けるんだよ。嘘つくな。」


中村先生が受け止めてくれてそのまま抱っこしてくれた。


「あの…ありがとう…ございます。」


中「いーえ。」


優しい目線を向けられると、ドキッとしてしまう。怒ってないんだ。


マンションに入ると、ロビーにはコンシェルジュ?みたいな人がいて、一礼してくれた。


抱っこされたまま一礼されるって恥ずかしすぎるんだけど…。


中「気分悪くないか?」


「…だ、大丈夫…です。」


中「ん?大丈夫じゃなさそうだけど?」
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