「ほら、瑞樹!クラゲだよ?綺麗だねえ……」

ふよふよと浮かぶクラゲの水槽の前で瑞樹に早く来るように呼ぶ。

車での微妙な雰囲気も今は無くなり適度な距離と保ててる。

「見ればわかるよ。透子は子供みたいにはしゃぎすぎ。」

横に並んだ瑞樹がクラゲを見ながら呆れてる。

青い綺麗な空間にフワフワ浮かぶ半透明が幻想的……

「ほら、透子を待ってたんじゃここだけで一日が終わりそうだから行くよ?」

瑞樹に手を握られ引っ張られる。うーん、やっぱり別に嫌じゃないわよね?

さっきは何がいけなかったのだろう?

「わあっ、クマノミ可愛い~。」

アタシの中に浮かんだ疑問は、綺麗な魚たちによってあっという間に打ち消された。

「サンゴってなんでこんなに綺麗なんだろう……?」

何度瑞樹に手を引かれてもアタシは水槽の前で止まってしまう。

「いい加減にしないとイルカのショーに間に合わなくなるよ?」

「え?それは嫌。」

瑞樹に言われてアタシは急いでイルカのプールへと向かった。

イルカのプールの広場はもう沢山の人で溢れてて、後ろに立っているしかない。

アタシは見えるけれど、瑞樹はどうかしら。

チラリと瑞樹を見るとニッコリと微笑まれた。