レンタルカーをお店に返して瑞樹と一緒にアタシのアパートに向かう。

瑞樹にこれから宅飲みをしようって言われたから、スーパーで材料を購入して帰ってる。

アタシも荷物を持つよって言ってるのに、瑞樹は一つもアタシに持たせようとはしない。

「透子の部屋に着いたら、僕は荷物を下ろしてコンビニに行ってくるよ。」

瑞樹は右手の袋を上げてニコリと笑う。何か買い忘れがあったのかしら?

「じゃあ、アタシの好きなアイスも買ってきて?」

「はいはい。」

瑞樹といると本当に楽ちん。瑞樹もアタシもお互いに好きなモノも嫌いなものも分かってる。

きっと瑞樹はアタシの好きそうなアイスを選んできてくれるだろう。

アパートの鍵を開けて先に瑞樹に入ってもらう。瑞樹は慣れた様子で靴を脱ぎ室内に入ると、キッチンに袋を置いた。

「冷蔵庫にしまうのは透子に任せていいよね?」

「はーい。瑞樹、運んでくれてありがとう。」

あたしが室内に入ると、瑞樹は靴を履き外に出る。

「透子、僕が行ったらちゃんと鍵をかけるんだよ?いいね。」

「はいはい、瑞樹が早く帰って来ないと飲めないから急いでね?」

そう言って瑞樹にさっさと行くように促す。まだまだ明るい時間なのに瑞樹は心配症だ。

ドアを半分開けて瑞樹が見えなくなるまで見送って、ゆっくりドアを閉めて鍵をかけた。