「俺、自殺したユーレイなんだ」





私の前に現れた彼はそう言い放った。





交わる此岸と彼岸の世界。






彼はユーレイなのに、彼の行動にドキドキしてしまう。



「俺が舞空を守ればいいだけなんだけどね」



「だからあんまりそういうかわいい顔しないほうがいいよ。わかった?」



「そんなこと言われると我慢できなくなるわけ、わかる?」







私は生きていて彼は死んでいる。



こんな不思議な関係がずっと続くと思っていた。






でも






「お前に俺のことを知る権利なんてないんだよ」





此岸と彼岸の間に立ちふさがる壁は大きかった。






"此岸と彼岸は関わらないほうがいい"





本当に、そう思う?






死ぬはずじゃなかったのに、死んでしまった彼。





私はそんな彼のことを助けたいと思った。




この作品のキーワード
美術室  幽霊  ユーレイ      記憶  切ない  過去  高校生