美術室のユーレイ



「フッ…」


そんな悪霊を美斗くんは鼻で笑い、悪霊の針のような髪に向かって剣を振り下ろした。


「ギャアアアアアアア!!」


髪の毛はバラバラに砕け散った。


「ナニ?キカナイダト?」


「うん、まったく効かないね」


美斗くんはそう言い、悪霊のお腹に向かって勢いよく剣を突き刺した。


「舞空をいじめた仕返し。悪く思うなよ?」


「ウギャァァァアアアアアアア!!!!」


悪霊はこれまでにない悲鳴をあげ、やがて消えた。


不気味な笑い声も同時に聞こえなくなった。



空の色も戻り、美斗くんの姿も戻った。

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