東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】

4人が展開する。


摂津の正面に遥が立つ。
その右隣りに、学生服ぱんぱんの筋骨隆々が藤堂飛鳥である。
身長は170程度だが、その体躯で大きく見える。
彼は、反発式という独特の除霊術を持つ。体質が霊などを受け付けないのだ。その効果を利用して優しく包み込むか、反対に力任せにぶん殴る。そのまま、成仏させてしまうのだ。



遥の左隣りに、鳳竜院宗家の柊一。
彼の術式は、護符を使った浄霊である。
ただ、遣り方が尋常じゃない。
さっと右腕を胸の前へ出すと、彼の指の間にトランプのカードの様に、護符の花がパッと開いた。左手からも同様に。
彼の護符は彼オリジナルで、表面に漢字と梵字と数字が薄暗い赤で描かれ、アイボリーの紙の色と合わせると凄まじく美しかった。
「護符連陣」
そう告げると、両手を上から振った。
手から離れた護符達は綺麗に列を成し飛んでいくと、地面に幾何学模様の円陣を完成させた。
それは、六芒星の型であった。
これこそが彼の術式である。




柊一の背後に真琴が立っていた。
まだ何も行動してない。静観していた。
彼女は庇護施術と言い、RPGではキュアとかヒーリングとか呼ばれる回復系の能力を有していた。
それ以外の特殊な能力があるのだが、それはまだ行っていない。



この布陣で挑むのだ。





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