ピュアな君に俺は恋をした
祖母の庭
俺達は庭に出た
ここは祖母が作った庭
庭は季節ごとに綺麗に花が咲く
いつも徹と話をする時ここに来る
テーブルと椅子があり
みんなでお茶をしたり
一人になりたい時もここに来る

ちなみにその祖母はいない
俺が産まれる前に亡くなったって聞いている
だから今は執事達が管理をしている

瞳が見たら喜ぶだろうな
起きたら連れてこよう

「なあ洸…瞳ちゃんの事…」

徹が聞いてきた

「あ〜俺にもわからない
ただあいつを守ってやりたいと思ってる…
でも本当に俺が側にいていいのか…
あんな綺麗な子を汚れた俺が…
今更いうのもなんだけどな」

「いいんじゃないか
瞳ちゃん最初から洸に心を開いてる感じ
だったから
お前に本気の覚悟があれば…」

徹の言いたい事はわかる
あいつは普通の子じゃない
世間から何か言われるのは確かだ
俺はいいけど…あいつが傷ついたら…

「先の事は考えなくていいんじゃねえ
今が大事だろう瞳ちゃんを守りたいんだろう
問題が出てきたら、その時に考えれば
いいと思うけどな…俺は」

徹は的確だ…そうだな

「俺も協力するしな!」

「お〜」

泣きそうだ…

「泣くなよ!」

「泣いてねえし…」

泣かせる様なセリフをいいやがって

「ありがとうな」

「どういたしまして。
お前がこんな事するなんて初めてだから
俺も戸惑うわ〜
あの冷血男がな〜
お前のそんな顔見たことないからな
本気なんだってわかるよ」

やっぱりこいつには敵わない…





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