僕の1番大切な人【改訂版】
ユウと僕
ユウに謝らないとな…


今日は授業のあと、バイトもある。


ユウとゆっくり話せる時間がないな…


昨日、急に帰ってしまったこと...すごく申し訳ないと思ってる。


だけど...


本当のことは言えない...


『凌馬!』


ユウ?


振り返ってみると、ユウが、笑いながら僕の方に寄ってきた。


『お前な...昨日あれから大変だったんだぞ。彼女落ち込んじゃって』


『...悪い。本当に』


ユウの笑い顔に、正直、少しホッとした。


彼女のこと、やっぱり、なだめてくれてたんだな…


ユウは…誰にでも、ちゃんと優しい。


『彼女、興味ない?』


僕は、ゆっくりうなづいた。


『そっか...あんな美人でも無理なら、お前にはもう紹介出来る子はいないな』


『いいんだ、紹介とかは、本当に』


『...なぁ、凌馬。お前の好きな人って、本当は好きになっちゃいけない人なんだろ?』
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