~fault~私だけが・・・

大学生の私の恋

私はと言えば優斗と付き合い始めて半年が過ぎた。

この日の優斗はいつになく真面目な顔で私を見ていた。



「渉?」
「ん?」
「今日、家に来ない?」
「うん、構わないけど、どうしたの?何か変だよ。優斗?」

優斗って呼ばれるのがうれしいとか言い出してなんか変。
私と目を合わせようとしないし、意味なくはしゃいだり・・・

「優斗?ほんとに行ってもいいの?」


もちろんだよって言った優斗はまだ何か言いたそうで

「なに?へんだよ?ほんとに?」って言った私の目をじっと見て、

「今日は誰もいないんだ。だからそれでもいい?」
そう言った優斗の問いの意味を十分理解して少し答えに困っている私を抱き寄せた。


静かに背中を上下に行き来する温かな手。

「返事は、大学終わるまでに考えてよ。今日は迎えに行かないからさっ。もしOKなら気をつけてきてね。無理でも連絡はして、心配だから。」

優斗と駅のホームで別れた。
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