~fault~私だけが・・・

幼馴染の癒えぬ過去

大学2年目の春。

渉は相変わらず笠間さんと付き合っていて家族の集まりも来ない事が増えていた。
や、別にいいんだ。幸せならそれでいい。

樹は寝る暇もなく忙しそうなのに相変わらず心配そうに渉を見つめてる。
最近はサッカーをすることもままならないようだ。

央も相変わらず至ってマイペースに付かず離れずのキョリで一人我関せずの振り。
夏にはイタリアに絵画の勉強に行くらしい。

新は希穂が急にカフェでバイトをしだしたことで変な男に声を掛けられない様に毎日カフェ通いをしている(笑)ま、いいんじゃない。これを機に新が希穂一色になればね、オレ達も安心。

オレはと言えば、樹に説教された日から生活が一変していた。
BARのバイトは続けてるけどスマホは1つにした(笑)もちろん樹に言われたから・・・

5人がそれぞれにそれぞれの場所でさまざまな時間が流れていて
必要なら集まる、ただ5人が揃うのはなかなか難しくていつも誰かが居なかったり。
でもそれはオレ達5人がって話で家族たちは何かと集まっては何ら変わりない(笑)

そんなある日、鳴り出したスマホに耳を当てると懐かしい声が聞こえた。

【久しぶり!匠~元気?】
聖奈(せな)!どうしたの?】
【うん。ちょっと会えないかな?】

聖奈との待ち合わせの場所に行くと渉と笠間さんが見え驚く。
オレは2人に気付かれない様にコソコソと中へ入り聖奈を探し席に着く。

『気付いた?』
『うん』
あのコだよね?っていう聖奈にうなずいた。
渉が見えて一緒に居るのがオレだと思って声を掛けようとしたら見たことない人でビックリして思わず電話しちゃったゴメンって笑う聖奈は元カノ。

『オレたち付き合ってないよ。あの後もずっと。』
『幼なじみのまま?』
『うん』

『らしくない(笑)あの日の匠の勢いならてっきりね。だから私、別れてあげたのにぃ~(笑)』
聖奈は年がいもなく(笑)ペロっと舌を出して笑っていた。


『これでも色々あんだよ。』
『色々ねー。ふーん』
『ナンダよ』
『分かるよ。さっき、らしくないって言ったけど訂正する。匠らしい。考えちゃうんだよね。大切な人だもんね。渉ちゃん・・だっけ?』
『うるせーよ。他に話しないならオレ帰るぞ。』
『うん。それだけだよ(笑)』
『ふーん、じゃあな』
『じゃあね。また電話してもイイ?』

うなずいて店を出た。
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