ぜんぜん足りない。
ちっとも会えない。
.

.



次の日。

いつものごとく、こおり君と時間差で登校しながらも、嬉しさと期待で心は弾みに弾んでいた。


だって!
学校でも話していいって言ってくれたから!


“噂が立たない程度”っていう条件付きだけど、わたしがこおり君に相手にされてなかったのを、
クラスの女の子たちはずっと見てきてるし、今さらわたしたちの関係を疑う人なんているはずない。


いくら話しかけても、心配無用ってやつ。

そうだよね?



「桃音ちゃんおはよー」


わたしがムフムフ妄想を膨らませてる間に登校してきたみっちー。


「わあ、みっちー。 おはよう!」


自分でもびっくりするくらい明るい声が出た。


< 69 / 341 >

この作品をシェア

pagetop