溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。

まさか、同居なんて

【小春side】

それから数日後──


「実はな……海外転勤が決まったんだ」


お父さんからそんな衝撃発言が飛び出したのは、お母さんと夕飯の支度をしている時だった。


思わず菜箸がぽろっと落ちる。


「えっ……そ、そっかぁ……」


びっくりしたけど、それほど予想外のことでもなかった。


お父さんの会社は外資系で、ニューヨークなどの大都市にも支社があって、転勤希望は以前から出していたみたいだったから。


昔から、海外への引っ越しも覚悟しておくように言われていたし、私もそのつもりだった。
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