私はあれから知恵熱が出てしまい、土日も寝込んでしまった。

 意味がわからない。
 何故、理玖は私にキスしたの?
 そもそも、あれはキスだったの?
 その後何も言わずに部屋を出て行ったきり、連絡すらない。
 もしかしてあれは、熱に浮かされた私の妄想だった……?

 いくら考えても答えは出なかった。

 次の週からも相変わらず午前中は登校して補習を受ける日々だ。
 午後からは先生も部活動の指導があったり、他の事に時間を費やしているので、教師と言う職業も大変なんだと他人事の様に思った。

 平日の午後からは、補習で出された宿題と夏休みの課題をこなし、全然自由な時間はない。
 中学三年生と言う年齢は、皆そうなのだろうか。
 少なくとも昨年の理玖は、補習を受ける事もなく、お休みを謳歌していた様な気がする。
 同じ高宮の姓を名乗っていても、成績は雲泥の差である現実を突き付けられている。

 そして迎えた金曜日。

 今日はこの前の様な無様な真似をしない様に、きちんとバスに乗って帰宅した。
 帰宅すると、まだ理玖は来ていない。
 私は前回同様に、先にシャワーを浴びる事にした。