病院嫌いなナース 続編
なかなか横に向いてくれない真湖を見かねて、涼が体勢を整えてくれた。背中のところを軽く叩いた瞬間、真湖がビクッと動いた。


「痛い?」


真「…いた…くない…」


さっき背中と腰痛いって自己申告してきたくせに。


「本当に?」


真「本当だってば!!」


真湖お得意の作り笑顔だけど、バレバレですよ。絶対痛かったんだろうけど、これ以上はかわいそう。


「ん、わかった。オーダーしといたから尿検査しておいで。1人でいける?」


真「トイレくらいさすがに行けるよ!!」


「そのまま逃げようとか悪いこと考えるなよ?」


一瞬目を逸らされたけど、一応「うん」って返事してくれたし、まぁいいか。


トイレに向かう足取りもふらふらしてて、よくさっきまで仕事してたなって思う。
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