本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
支配人の大切なお客様です。
12月も半ばになり、ホテル内ではクリスマスの話題が出始めた。従業員食堂でたまたま一緒になった女神様、ルームキーパーの三枝さんの話題もクリスマスだったりする……。三枝さんは私と優月ちゃんが、このホテルで心を開いている内の一人だ。

「恵里奈ちゃんは予定あるの?」

「ありませんよ。きっと仕事ですし…」

「そうよね、年末年始とか関係無しなのがサービス業の辛いとこよね…」

三枝さんは不動産関係の会社に勤める彼氏が居るらしいが、彼氏は土日のどちらかと平日一日が休みらしく、お互いに合わせなれば休みは同じにならないらしい。

「私は皆よりも早く上がれたりするけど…彼氏とは夜にしか会えなそうだわ。恵里奈ちゃんは彼氏居るの?」

「…い、居ますけど…凄く多忙な方で二人きりで会うのも難しいんです」

「そっかー…、それは切ないね。会社員?年上?」

「……まぁ、そんなとこです」

三枝さんはパスタをクルクル巻きながら質問して来た。どう返答したら良いのか分からずに曖昧な答えで返した。

「三枝さん、篠宮さん、お疲れ様です!」

「星野さん!休憩ですか?お疲れ様です」
「お疲れ様です!」

女子トークをしていた時に現れたのは、ホットカフェオレを片手に持った星野さんだった。私達の席にホットカフェオレのほんわかとした香りが漂って来る。
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