本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
「…やっぱり、止めます!中断したい、です…」

「無理。お前の所有者は俺だ。決定権は俺にある」

「……じゃあ、返品不可ですよ?」

「あぁ、責任持って、時期が来たら入籍するから安心しろ。…というか、もういい加減、黙れ!…明日は俺も公休にしたが、どこにも連れてってやれなくなる」

時刻は夜中の1時過ぎ。

寝起きの悪い貴方と眠ったら、きっとお昼近くまで寝てしまいそうな気がする…。

そうだ、それよりも…。

「…あの、」

私の首筋にキスが落とされた時、どうしても気になってしまい、つい聞いてしまった。

「何だ?」

「……私は一流のサービススタッフになれるでしょうか?なれないと支配人の彼女になる資格がないんですっ」

「はぁっ。今する質問じゃないだろ、それにその彼女の基準は何なんだ?俺自身がお前を好きなんだから資格も何もいらない。…お前さぁ、今から何するか本当に分かってる?」

「分かってます。もう黙ります…」

"話をこれ以上するな"と言わんばかりな、息つく暇もない荒々しいキスを皮切りに甘い夜が始まる。

支配人に所有されているからこそ、私自身も輝きを放たなければならない。

その為には努力を惜しまず、実力行使。

いつの日か、『二人はお似合いだね』と祝福されますように───……
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