最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
だけど、金ピカの家具が並んだようなイヤミなお金持ち感は全然なくて、部屋の隅々まで洗練された上品さがある。


とにかく、デキる大人の男のセンスに溢れた部屋だった。


それにしても、一人暮らしの男の人の部屋に入るなんて初めてだ。


どうしよう、急に怖くなってきた。


でも、今さら帰るとか言えないしな……


強引だったとはいえ、着いてきた自分が悪いんだし。


よくわからないけど、気づけば足が震えてる。


「そこ、座って」


総支配人は、そう言って私をソファに座らせ、キッチンで何か飲み物を用意してくれている。


「リラックスして」


「あ、ありがとうございます」


そう言われても……


こんな状況でリラックスなんてできるもんじゃない。


だって、すぐそこに、憧れの……ううん、私の好きな人が立っているんだから。


総支配人は温かい飲み物を私の前に置いて、そして……
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