医者の彼女
ー数週間後ー

和弥さんに連れてこられたホテルの最上階にある
レストラン。

2人でご飯を食べる。
夜景は綺麗だし、ご飯は美味しいし最高。

そろそろデザートを食べ終わる頃。

和弥「亜妃、これ。」

和弥さんが差し出したのはダイヤの指輪。
初めて見る宝石。
照明の灯りのせいか、溢れる涙のせいか
見たことない程にキラキラと輝いていた。

私の左手を取り、薬指にそれをはめる。
涙も拭くことも忘れて、彼をじっと見つめる。

するとニヤリと笑って、身体を乗り出して
ハンカチで涙を拭いてくれる。

和弥「これの意味わかるよな?」

頷く。

和弥「俺の嫁になる覚悟あんの?」

「…ある。」

和弥「俺の嫁になる以上、今まで以上に
自分の身体には気を配れ。無理は禁物。
発作を隠すなんてもってのほか。
何かおかしいと思う事はまず俺に言え?」

うなずく。

和弥「約束できるか?」

「約束する。」

和弥「うん、なら宜しい。
改めて言う。
…亜妃、結婚しよう」


「はい、よろしくお願いします。」








end
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