医者の彼女

再び病院へ

ー翌朝ー

結局、朝まであまり寝ることが出来なかった。
今までだったら咳が出ても気にしなかったのに。

喘息、発作…初めての事を色々言われて…。
正直寝るのが怖い…と思ったのは初めて。

病院…行かなきゃだよなぁ。

そう思っても、昨日のことを思い出すと
なかなか行く決心ができない。

また点滴されるのも嫌だし…

朝8時。

ピコン♪
和弥"今から迎えにいく"

えっ…迎え…?どうしよう…

"大丈夫です、自分で行けますよ"

…返事なし⁇

とりあえず、急いで準備する。

化粧もするけど、寝てないからノリが悪い。

…こんな格好で会うのか…
なんか情けなくて、涙でてくる。

ちょうど準備ができるころ。
和弥"着いた"

急いで降りて行く。
ちょっと階段走っただけなのに、また咳が…

「ゴホッ…すみません…お待たせしました」

和弥「熱は?」

「…測るの忘れました。」

和弥「薬は⁇」

「…まだ飲んでません。」

和弥「持ってんのか?」

「…はい。」

和弥「ご飯は?」

「…食べてないです」

和弥「…とりあえずコンビニか。」

近くにあったコンビニに車を停めると、
出てってしまった和弥さん。
戻ってきた手には飲むタイプのゼリーと
おにぎりと水が。

和弥「少しでいいから食べて薬飲みな。」

「…ありがとうございます。」

そうってゼリーを2、3口飲み、薬を飲む。

そうこうしているうちに病院に着いて、
昨日と同じ診察室に連れていかれた。

まだ診察時間前ということもあって
患者さんに会う事はなかった。
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