医者の彼女
和弥さんはその後、割とすぐに寝たみたいだけど、
私はというと、案の定しばらく眠れなかった。




ー…





「…あき、あーきちゃん」

ん…誰?

目を開けると…

「わっ‼︎」

和弥「起こして悪い。俺帰るけど…」

…帰る?


…思い出した。


思い出すだけでまた顔が熱くなる。

「えっ…あ、はい。」

寝起きという事もあってしどろもどろな反応。

「あ…あの。ありがとうございました。」

和弥「どういたしまして。寝れたようで安心したよ。
また何かあったら連絡して。」

そうだよ、いつの間にか寝てしまっていた。
私とした事が…。

和弥「…来週の診察日は忘れんなよ。
薬、ちゃんと飲めな?」

「…はい。」

そう言って和弥さんは帰っていった。
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