俺様幼馴染の溺愛包囲網
幼馴染の日常
「結衣子先生、この段ボールどこに置きますか?」

同僚の三隅先生が、薬品や絆創膏の詰まった段ボール箱を肩に担いで入ってきた。

「あ、すみません!
棚の前に横並びでお願いします。」

私、枚岡結衣子、25歳。
大学卒業後、母校であるカトリックミッションスクールの小学部で、養護教諭をしている。

2泊3日のサマーキャンプ。
養護教諭として同行し、やっと学校に帰ってきたところだ。

「あと2箱も持ってきます。」

「結構重いんですよ。助かります!」

たったの2泊3日。
5年生は98名。
しかし、準備する薬品類はかなり多めに箱に詰めた。
ポイントハイクに川遊び、今流行りの巨大アスレチックも体験する3日間。
どうしても怪我人が増える。

「今回も怪我人、多かったですねー。」

「はい。
でも、今年は大怪我がなくて良かったです!」

そう。
昨年は骨折した児童がいて、近くの総合病院まで付き添い、保護者に迎えに来てもらう、といったトラブルがあった。
元気に遊んでくれるのは結構なことだが、怪我は最小限にしてもらいたい。
子供達の楽しい思い出作りのためにも。

「梱包解くのは月曜日でいいか。」

帰りのバスが渋滞に巻き込まれ、1時間以上遅れての到着になった。
生徒達も疲れたことだろう。

とにかくシャワーが浴びたい。
7月の初旬。
今年は梅雨明けが早く、キャンプには最高の時期だけど、日中の暑さは半端ない。
汗やら日焼け止めやら虫除けやら…
1秒でも早く、肌から余計なものを取り除きたい!

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